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マカオ、香港、南沙、珠海出張 その3(南沙編)

南沙地区は広州市の南東約50キロにある珠江デルタ地帯に属する小さな町。ここに昨年突如巨大な建設が始まった。。。。トヨタの進出である。今や広州は97年ホンダ進出から、日産、そしてトヨタと日本のビッグスリーが全て出揃う自動車都市となった。(一応中国のデトロイトと呼ばれているらしい。)

南沙はそのトヨタが進出を決めた都市。一昔前は何も無い、バナナ畑が広がる農村地帯。トヨタ特需のおかげで町は大賑わいである、その内の一つ、トヨタ生活園を見学したが、マンション建設、学校、病院といった社員の為の生活施設を建設中。13万平方米もある。マンションは3099世帯が入居可能。なんと、広州市の中心からも通勤可能なように、地下鉄までも建設中!総投資額40億元の一大プロジェクトである。トヨタが進出を決めたということは、その何百社ある系列下請け企業も同じく進出してくる。その社員、家族だけで、何千人になるのだろうか。。。

トヨタ生活園や多くの企業進出だけではおさまらない。輸出入の為の港湾整備、レストラン、娯楽施設の建設まで、一つの企業が進出を決定しただけで、その町は一変する。中国のトヨタ市が出来るのだろうなあと思った。

果ても見えないだだっ広いバナナ畑の真ん中に車は止まり、案内役が一言「ここは今年から開発が始まります」とのこと。来年、再来年になるとバナナ畑は無くなり、工場が立ち並ぶ。中国は開発が始まると、土地の所有権は国にある為、そのスピードはとてつもなく早い。立ち退きなんて有無を言わさず命令が出る。第1次産業から2次産業への移行を肌で感じた一日でした。
by kang.rong | 2005-03-15 10:24